雲のむこう、約束の場所

やっと今日観ました。一行で評価するなら、ストーリーは凡作、その他良作ってな感じで。
ほしのこえ を観た時も感じたのだけれど、新海誠氏は変にSFちっくなモノを入れないほうが、面白いんじゃないか?そんなことを今回も感じてしまいました。
今作にしろほしのこえにしろ、作品の根幹にある主題ってものは変わらない。そこはいいだけど、王道で。でも、そこでSF的なものを入れると、どうも風呂敷をたたみきれず話が終わってしまう。気にしなければそれでいいんだけど、気になる。置いてきぼり感があるんだよな。結局、あの白い塔とヒロインの関係はどうなのみたいな?
あと、前作に引き続き主人公とヒロインが離れてるときの内面描写をモノローグで終わらして、具体的な描写がないこと。だから、最後あたりの、主人公が再び青森に帰ってくるまでの動機が弱いかな?
だから、今回もノベライズされることを期待してやまない。
でも、台詞の間とか、情景描写、心理描写はやはりこの人はすごいセンスがあると思う。
今まで書いてきた、チラシの裏みたいな愚痴を抜きにすれば、普通にアニメとしてではなく、映画として観れる。男の子なら、中高生時代にクラスの特定の女の子淡い恋愛感情を持ったり、気心知れた親友と秘密で何かを作る(やる)ってことには憧れるものだしなあ。
そこら辺は、非常に監督はよく分かっておられて、なんだかんだ言っても、ハッピーエンドに持ってっている。今回のDVD購入は、監督の今後の成長を願ってという意味も含めて決して損のないものだったな。消費型オタがここまで言うのはホント失礼だと思いますスンマセン。
早く、ノベライズされんかな。あと、サントラも欲しい。今回、音楽も非常によかった、ウン。

[追記]「雲のむこう、約束の場所」complete book なるものがあるそうな、しかし値段が約2千円・・・。設定集や初期プロットに興味がないといえば嘘になるが、コレを買うほどこの作品・監督が好きというわけでもなく、こういう商法にホイホイつられるほどのオタでもないので、今はカートに入れるだけで保留しとこ。購入するかは、他の人の評価を見てからで。