『新日曜美術館』NHK教育「都市を変えるポップカルチャーOTAKU・おたく」を観てしまったわけだが・・・。

NHKのこの番組、古今東西いろんなものをそれはそれはまじめに紹介していて、暇なときはみているのですが、今日はびびった。内容は去年開かれた第9回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展を中心とした、オタク文化秋葉原の都市景観の変化を扱ったものでした。
しかしなあ、ビエンナーレというある種崇高な場で、ここまですごい展示がされているとはしらなんだ・・・。建築家の森川さんのこういったアプローチ自体は非常に好感が持てるのだが、正直やりすぎなんではと思ってしまった。展示内容が直球ストレートすぎるよ。これじゃあ、日本に対して変な誤解を持つ人が増えてしまうんじゃないのか? しかも子供居たんだけどいいのか?18禁作品も張られていたし、同人誌も閲覧できるようになってたが。

コミケやおい、オタクの個室、萌え、レンタルショーケースetcちょっとまんま紹介してないか?しかも、番組自体もすごくまじめすぎて、心が痛かった。
精神科の斉藤環先生のおっしゃってた「部屋は人の内面を表す。」はまさにその通りだ。別に、オタだからといって変に卑屈になるモンでもないかなとも思ったが、ビエンナーレで晒されてた部屋の一部は痛いのが多すぎ・・・。

書いてて自分でも、混乱してる。日本の今の避けてはならない側面の一つをそのまま紹介するのはいいことだけど、ちょっと刺激が強すぎたんでないかな?確かに、今や日本のアニメ・漫画・ゲームは世界でも高く評価されている。オタクも例外でなく、日本のオタクさんは海外のオタクにとってはちょっと憧れで、日本はいわばメッカみたいなものらしい。うちの大学の教官が、院生時代ドイツ留学の際そんなことを肌で感じてきたそうだ。
だからといって、今回の企画はやりすぎだろう。森川さんはそれが狙いだろうけど、勘弁してくれ。
それ以外の日本の
オタクにかんしての紹介VTR等は他のTV局とは違い、偏見なくやっていたのが好印象。まあ、美術番組で偏見を持った紹介するわけないんで当然なわけだが。
でも、これの帰国展が東京の美術館でやるらしい。無理な話だけど行ってみたい。
地方人にとっては、ああいった一つの文化が凝縮されたものは、本場の空気を体感できるめったにない機会だからあこがれるな。でも、高松のメディオにすら入るときに羞恥心を感じるような自分では耐えられんだろうな。

追記:昨日の王様のブランチ

この番組でも、・萌え・が紹介されていて、東京の旅行ガイドブック「萌えるるぶ」にみさくらなんこつ氏のえがでてて、しかも女の子の股からちょうど東京タワーが突き出してる構図が出たときは、編集スタッフやるな!とおもわず吹いてしまったものだが、昨日今日のながれをみて最近のメディアは肯定的にしろ否定的にしろ、アキバ系なりオタクなり萌えなりを取り上げることが多くなってきたな。これは、映画化が決定した「電車男」に一般人がついてこれるように今から、オタクの生態を紹介してるんではと勘繰ってしまう。時期が重なっただけだろうけど。

思うことは、「萌え」の定義がみんな違うことだ。コレは、オタクの人もオタクでない人もたぶんうまく定義付けることはできないんじゃなかろうか。少なくとも、自分は二次元に対して、擬似恋愛の意味で萌えとかは使わん。どちらかといえば、かわいい+それに惹かれるみたいな感じで使ってると思う。これ以上はやめておこうアホラシイ。