ARIA 6巻 ゲット&読破。

時は2301年、人類は宇宙にまで進出し、テラフォーミングの結果、かつて火星と呼ばれていた星は、極冠部の予想以上の氷の融解のため、地表の9割以上が水に覆われた、まさに水の惑星となっていた。
そして、かつて地球とよばれた星・マンホームから一つの夢を抱いた一人の少女が火星・今はアクアと呼ばれる星におりたった。
彼女の名は、水無灯里。彼女の夢は、アクアの観光都市である、ネオ・ヴェネチアのゴンドラ漕ぎ、水先案内人(ウンディーネ)になること。
この漫画は、そんな主人公が水先案内人の見習いとして下宿する「ARIAカンパニー」を中心として繰り広げられる、ちょっと不思議でいて、どこか懐かしさを感じさせる、そんな漫画です。

いわゆる、「癒し系」」と評する人も居ますが、これは少し違うなと思います、この作品に、出てくるネオ・ヴェネチアならびに自然、文化そのすべては創られたもので、主人公の生活する空間は、あくまで箱庭の中です。でも、その箱庭で、主人公が感じるもの、出会う人たち、そのすべてが、読者たちにノスタルジックな感情に近い感じを与えるのかもしれません。この作品に出会ったおかげで自分は、ヴェネチアに行きたいと思うのは当然のこと、どんな些細なことからでも、楽しみを見つけること、季節の移ろいを楽しむことの、すばらしさを教えてもらいました。

自分が、この漫画を知ったのは、これが載ってる連載誌「月間コミックブレイド」の創刊号を立ち読みして、気に止まったのが初めてでした。そして、今まで読んできた漫画とは違う、風景描写に感嘆し。即、コミック購入。
その後、およそ一年ほど前に某巨大掲示板にて、この作品のスレッドがあることを知り、以後ROMってる現状です。

この作品は AQUA といって、今の掲載紙以前に連載されていた漫画の続編、というかタイトル違うだけで同じ作品です。よくはしりませんが、当時のエニックスのお家騒動の影響のためと思われます。

さて、今回の6巻は、舞台は主人公が迎える2回目の冬が舞台で、主に今回は「ARIAカンパニー」のライバル会社?の「オレンジぷらねっと」の水先案内人のアテナさんと、同じく見習いのアリスの関係が中心の巻といってよいのではないのでしょうか。
単行本派の自分としては、ここまでアテナさんがしゃべるとは、既刊では想像もしてなかったw
それと主人公の先輩たちである三大妖精(水先案内人業界のトップ3)の過去話はよかったね!まんま今の見習い水先案内人三人組の灯里・藍華・アリスといっしょだw

この作品、現在水面下でアニメ化が進行中らしく、今日6巻買ったときは、以前よりも多く入荷されていました。出版社のほうは売る気満々です。
この作品、個人的に好きなので多くの人に知ってもらえる機会が増えるのは歓迎ですが、そのおかげで、最近掲示板のほうは、荒れることが多くなっています。みんな、あの作品が好きで、掲示板に集ってるのにあんな状態になるのは、残念ですね。

ちょっと、日々の生活に疲れた人は、この本をだまされたと思って一度読んでみるといいかもしれません。世界の見方が少し変わるかもしれませんよ。

後、姫社長のモデルことみーすけがあんなことになっていたとは、天野先生の心中察します。これからも、良い作品を期待しながら今日はこの辺で・・・。

ARIA 6 (BLADE COMICS)

ARIA 6 (BLADE COMICS)

[追記]天野こずえ画集第二段発売決定。

 コミックの、チラシに載ってた。タイトルは「Stella(仮)」イタリア語で「星」の意味だそうです。今までAQUA・ARIA関連の名称は「A」から始まるのが通則で、第一弾画集も「Alpha」だったので、今回はちょっと変化球?αは各星座の中で最も明るい星をさす事もあるので。お値段は、3千チョイで、3月末発売だそうで。非常に楽しみです。
ARIA・AQUAの魅力の一つは、カラーの風景イラストでもあるので。
また、金がなくなるな・・・、でも信者である以上しかたがないorz