<フリーター>大半の経営者が採用に消極的 経団連調査

景気回復などに伴い人材不足の課題を抱える企業が急増しているにもかかわらず、大半の経営者は「フリーター」の採用に消極的であることが、日本経団連の実施した経営者アンケートで明らかになった。

 調査は今年6月、経団連会員企業など計2149社の労務担当役員などを対象に実施し、560社から回答を得た。

 調査結果によると、雇用情勢に関して「人材不足」と回答した企業が40.3%と昨年の調査に比べて14ポイント増えた。特に若年層の正規社員について「不足」と答えた企業は26.5%で、「やや不足」(52.2%)を加えると8割近い企業経営者が若年層の人材不足を感じていた。

 しかし、フリーターの採用については、「採用しない」が24.3%、「採用には消極的だが、経験・能力次第では採用したい」が64%で、「積極的に採用したい」と答えた企業はわずか1.6%にとどまった。

 内閣府の調査では、若年層のフリーターは90年の183万人から01年には417万人に急増し、うち7割超が正規雇用を希望している。【斉藤信宏】 毎日新聞より

なんだかなぁこんな記事が出てる一方でバブル期並み“売り手” 06年度新卒就職活動 求人倍率1.89倍に

 ■企業、入りやすい?
 就職情報サイト運営の毎日コミュニケーションズは25日、来春新卒の就職活動について、「バブル期並みの売り手市場だった」とする調査結果をまとめた。求人総数は82万5000人で、過去最高だった1991年卒の84万人に迫ったほか、求人倍率も1・89倍とバブル期並みに近づいたという。
 就職氷河期といわれた2000年卒の求人倍率は、0・99倍。5月末の学生の内定保有率は、75・7%で、前年比10%増だった。同社は、就職活動を楽観する学生が増加したとする一方、「企業は内定者確保に苦戦している」と指摘している。
 企業の採用基準では、「徹底して質を重視する」とした回答が、前年より6%低下。一方、学生の意識では、会社選びのポイントに「福利厚生」や「給料」を挙げる回答が数%増える傾向にあるという。
 同社は企業8000社に対し、2月と7月にアンケート調査を実施(回答は約1000社)。またモニター会員となっている学生約3000人に調査を行った。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 7月26日
なんて記事もあって、企業はホントバブルを通して弱腰になってるというか贅沢を言うようになったなと。そもそも今の大学の制度では企業の望むような人材は育成されにくい状況にあると思うのだけどな・・・。